銀行カードローンと銀行法と貸金業法

2010年の改正貸金業法の施行によって消費者金融などの貸金業者には総量規制の法的規制がかけられました。しかし、同じような融資を業務としている銀行を規制する銀行法には総量規制対象外となり、銀行カードローンは無規制となっていました。もちろん、総量規制導入の契機となった多重債務者問題は消費者金融などの貸金業者の過剰融資が主たる要因とされたことで貸金業法の改正は当然です。銀行は多重債務者問題においては過剰融資が行われていなかったという判断だったのでしょう。

しかし、実際は2010年を境にして銀行カードローンはどんどんと融資残高を増やしていき、ついに2016年には2010年と比べると1.5倍以上の融資残高となりました。それだけではなく、2016年には自己破産申請が久しぶりに増加したことが銀行カードローンの過剰融資が原因の一つとされたのです。この経緯から見ると銀行法の改正によって銀行カードローンにも総量規制の法的規制を課す必要があるのではと思われます。2010年に総量規制を導入しなかったことが現在の状態を生んでいるのですから、問題の根本的な解決には貸金業法を同じような規制をとってもいいのではないでしょうか。